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はじめに
ソサイチとは7人制サッカーのことを指します。
南米発祥のサッカーで、「社会」「社交的」「共同体」などが語源となっています。
サッカーがやりたくてもプレーする環境がない
サッカーがやりたくても人数が集まらない
そんな課題を解決するために発展してきたスポーツです。
学校が同じだったメンバーで、
職場の仲間で、
飲み屋で知り合った人たちで、
様々なコミュニティで気軽に楽しまれている、そのコミュニティで楽しめる、それがソサイチの良さであります。
ここではFOOTBALL 7 SOCIETY LEAGUEにおける、基礎的なルールを紹介します。
しかしながらここで定める7人制サッカーのルールが絶対的ではなく、あくまで参考として“サッカーそのもの”を楽しんでいただきたいと思います。
「ソサイチ=7人制サッカー」競技規則は、サッカーおよびフットサルの競技規則である、「Laws of the Game 」を大原則として、特徴あるルールなどは説明を加えています。
またソサイチ発祥の地、ブラジルに本拠地を置く国際組織である FIF7(Federation Internationale de Football 7)のルールも参考に、日本独自にソサイチを捉えたルール設定を施しました。サッカー、フットサルの競技規則を理解することはもちろん、ソサイチ独自のルールも理解してもらえたらと思います。
ソサイチを通じて、一緒にこの国のサッカーを盛り上げていきましょう。
一般社団法人日本ソサイチ連盟
代表理事 馬場 貴嗣
競技規則
第1条 フィールド
1. フィールドの表面
競技のフィールドは、全体が天然または人工でなければならない。ただし、人工と天然素材を組み合わせたもの(ハイブリッドシステム)を用いることもできる
2. フィールドのマーキング
競技のフィールドは、長方形で、危険がなく、連続したラインでマークしなければならない。危険でなければ天然のフィールドにおけるマーキングに人工の表面素材を用いることができる。エリアの境界線を示すラインはそのエリアの一部である。
第1条で指定されるラインのみ競技のフィールドに描くことができる。人工芝が用いられる場合、他競技のためのラインと異なる色ではっきりと見分けられるならば、その他のラインを描くことができる。
長い方の2本の境界線をタッチライン、短い方の2本の境界線をゴールラインという。
2本のタッチラインの中点を結ぶハーフウェーラインで競技のフィールドを半分に分ける。
ハーフウェーラインの中央にセンターマークをしるす。ここよりゴールライン方向に5mの中央に、ゴールラインと平行な5mのラインを引く。これをシュートアウトラインという。
・エリアを囲むラインはそのエリアの一部であるので、長さはラインの外側から計測される。
・ペナルティーマークまでの長さは、ゴールラインの外側の端からペナルティーマークの中心までである。
コーナーから5m離れた競技のフィールドの外側に、ゴールラインとタッチラインに対して直角のマークをつけることができる。
すべてのラインの幅は同じで、10㎝(4インチ)を超えてはならない。ゴールラインの幅はゴールポストおよびクロスバーの厚さと同じでなければならない。
競技者が競技のフィールドに許可されていないマークをつけた場合、反スポーツ的行為で警告されなければならない。試合中に審判がそれを見つけたならば、次にボールがアウトオブプレーになったとき、反則した競技者を警告しなければならない。
3. 大きさ
タッチラインは、ゴールラインより長くなければならない。
長さ(タッチライン) | 長さ(ゴールライン) | |
◯国内競技会の大きさ | 最小 45m〜最大 55m | 最小 25m〜最大 35m |
◯国際試合用の大きさ | 最小 50m〜最大 55m | 最小 30m〜最大 35m |
※日本ソサイチ連盟の決定:ピッチサイズは各種施設の既存のラインを用いる場合、ライン幅12㎝まで、タッチライン:最大60mまで、ゴールライン:最大40mまでを認める。
4. ペナルティーエリア
ペナルティーエリアゴールポストの内側から、5mのところにゴールラインと直角に2本のラインを描く。
このラインは競技のフィールド内に8mまで延ばし、 その先端をゴールラインと平行なラインで結ぶ。
これらのラインとゴールラインで囲まれたエリアがペナルティーエリアである。
それぞれのペナルティーエリア内に、両ゴールポストの中央から8mのところにペナルティーマークを描く。
5. 交代ゾーン
交代ゾーンは、タッチライン上に設けられたエリアである。
・交代ゾーンは、ハーフウェーラインからそれぞれのゴールライン方向に2.5mから5mの距離で指定され、ゾーンが明確に分かるようマーキングされなければならない。
・この交代ゾーンは、通常中央の副審が用いるオフィシャル席の前方に設置され、そのエリアはテクニカルエリアと重なってはならない。
交代と交代の進め方の詳細については第3条に規定されている。
6. テクニカルエリア
テクニカルエリアは試合において用いられるもので、以下に示されるようエリア内にはチーム役員、交代要員および交代して退いた競技者の座席が設置される。
(各施設、各試合会場の規格により座席設置が危険と判断した場合は設置しない)
1) テクニカルエリアは特定された座席部分から両横に1m(1ヤード)、前方にタッチラインから1m(1ヤード)の範囲を基準とする。
2) テクニカルエリアを明確にするためにマーキングをするべきである。
3) テクニカルエリアに入ることのできる人数は、競技会規定によって規定される。
4) テクニカルエリアに入ることのできる者は、
・競技会規定に従って試合開始前に特定される。
・責任ある態度で行動しなければならない。
・トレーナーやドクターが競技者の負傷の程度を判断するため審判員から競技のフィールドに入る承認を得た場合などの特別な状況を除いて、エリア内にとどまっていなければならない。
・その都度ただ1人の役員のみが戦術的指示を伝えることができる。
7. ゴール
1) ゴールを1基、それぞれのゴールラインの中央に設置する。
2) ゴールは、コーナーから等距離のところに垂直に立てられた2本のポストと、その頂点を結ぶ水平なクロスバーとからなる。ゴールポストとクロスバーは、承認された材質でできていなければならず、危険なもののであってはならない。両ゴールのゴールポストとクロスバーは同じ形状で、正方形・長方形・円形・楕円形またはこれらの組み合わせのいずれかでなければならない。
3) 両ポストの間隔(内測)は5mで、クロスバーの下端からグラウンドまでの距離は2.15mである。
4) ゴールラインに対するゴールポストの位置は図のとおりでなければならない。
5) ゴールポストとクロスバーは、白色または施設既存の色で、同じ幅と同じ厚さで12cm以下とする。
6) クロスバーがはずれた、または破損した場合、それが修復されるか元の位置に戻されるまでプレーは停止される。プレーはドロップボールによって再開される。クロスバーの修復が不可能な場合、試合は中止されなければならない。クロスバーの代わりに、ロープや曲がりやすい、または、危険な素材を用いることは認められない。
ネットをゴールとその後方のグラウンドに取り付けることができるが、それは適切に支えられ、ゴールキーパーの邪魔にならないようにする。
安全
ゴール(移動式ゴールを含む)は、グラウンドに確実に固定または重りの設置など適切な処置をしなければならない。
※日本ソサイチ連盟の決定:各種競技会は、各施設にあらかじめ設定された既存の競技ラインを用いてその競技責任者の同意を得た場合、上記規格に限らず競技会を実施する事が出来る。
第2条 ボール
1. 品質と規格
ボールは、次のものとする。
1) 球形
2) 適切な材質で出来ている
3) 外周は、68cm以上、70cm以下
4) 重さは、試合開始時に420g以上、460g以下
5) 空気圧は、海面の高さの気圧で、0.6 ~ 0.65気圧(600 ~ 650g/cm2)
すべてのボールは、日本ソサイチ連盟の主催下で行われる競技会については、品質が承認された日本ソサイチ連盟のエンブレムが印刷されたボールのみ使用する事が出来る。
※日本ソサイチ連盟の決定:国内競技会においては、空気圧は試合開始時に海面の高さの気圧で、0.6気圧(600hPa)とする
※日本ソサイチ連盟公認を示すボールに印刷されたエンブレムは、以下のものとする。
2. 欠損が生じたボールの交換
1) プレーは停止される
2) プレーはドロップボールで再開される
キックオフ、ゴールクリアランス、コーナースロー、フリーキック、ペナルティーキック、シュートアウト、またはスローインの時にボールに欠損が生じた場合、プレーの再開をやり直す。
ペナルティーキックまたはペナルティーマークからのキックの途中で、ボールが明らかに移動し、競技者またはクロスバーまたはゴールポストに触れる前に欠陥が生じた場合、ペナルティーキックは再び行われる。
試合中、ボールは主審・第2審判の承認を得ずに交換できない。
3. 追加のボール
第2条の要件を満たしている追加のボールは、競技のフィールドの周囲に配置することができるが、その使用は主審・第2審判のコントロール下にあるものとする。
第3条 競技者
1. 競技者の数
1) 試合は7人以下の競技者からなる2つのチームによって行われる。そのうち1人はゴールキーパーである。いずれかのチームが4人以下の場合、試合は開始も続行もされない。
2) 1人以上の競技者が意図的に競技のフィールドから出たために1チームの競技者が3人以下となった場合、主審・第2審判はプレーを停止する必要がなく、アドバンテージを適用することができる。ただし、ボールがアウトオブプレーになった後に1チームの競技者が3人以下である場合、試合を再開してはならない。
3) 競技会規定ですべての競技者と交代要員の氏名をキックオフの前に届けなければならないとしているものの、チームが6人以下の競技者で試合を開始した場合、チームリストに氏名が届けられている競技者と交代要員のみが、到着後試合に参加することができる。
2. 交代および交代要員の数
試合中の交代は、数の制限なく行うことができる。
1) 公式競技会において交代の数は最大で13人までとし、その数は競技会規定で決定する。
2) 交代要員は、あらかじめ届けられたその試合に登録された者とし、その数は競技会規定にて定めるものとする。
3. 競技者の交代要員の届出
すべての試合において、競技者と交代要員の氏名はその場にいるいないに関わらず、試合開始前に主審・第2審判に届けられなければならない。
それまでに主審・第2審判に氏名を通知されていない競技者と交代要員は、試合に参加することができない。
4. 交代の進め方
交代はボールがインプレー中・アウトオブプレー中に関わらず、いつでも行うことができる。競技者と交代要員が代わる場合、次の条件が適用される。
1) 他にソサイチ競技規則に規定されていない限り、交代して退く競技者はピッチの交代ゾーンから出る。
2) 交代して退く競技者は、ピッチから離れる際に主審・第2審判いずれからの承認を得る必要はない。
3) 主審・第2審判は、交代要員がピッチに入るために許可を与える必要はない。
4) 交代要員は、交代して退く競技者が出た後にピッチに入る。
5) 交代要員は、交代ゾーンからピッチに入る。
6) 交代は、交代要員が交代して退く競技者にビブスを手渡しした後に完全に交代ゾーンからピッチに入ることにより完了する。ただし、この競技者がソサイチ競技規則に基づき、交代ゾーン以外の場所からピッチを出なければならなかった場合を除く。この場合、交代してピッチに入る交代要員はビブスの手渡しは行わなくてもよい。
7) この瞬間から交代要員は競技者となり、交代して退いた競技者は交代要員となる。
5. ゴールキーパーの交替
1) いずれの交代要員も、主審・第2審判に通知することなく、また試合の停止を待つことなく、ゴールキーパーと入れ替わることができる。
2) いずれの競技者も、ゴールキーパーと入れ替わることができる。しかしながら、競技者がゴールキーパーと入れ替わる場合、試合の停止中、主審・第2審判に交替する前にその旨を通知しなければならない。
3) ゴールキーパーに入れ替わる競技者または交代要員は、自分自身の番号が付いたゴールキーパーシャツを着用しなければならない。ただし相手チームのユニフォームカラーとかぶらない場合は、自分自身の番号がついたアウェーユニフォームシャツを着用することができる。
6. 反則と罰則
交代して退く競技者がピッチから出る前に、交代要員がピッチ内に入った場合、または、交代で自分のチームの交代ゾーン以外からピッチ内に入った場合
1) 主審・第2審判は、プレーを停止する(アドバンテージルールを適用できる場合は、即座に止めない)
2) 交代の進め方に反してピッチに入ったことで、主審・第2審判はその交代要員を警告し、ピッチから離れるよう命じる。
主審・第2審判がプレーを停止した場合、プレーは停止したときにボールのあった位置から、相手チームの間接フリーキックにより再開される。その交代要員または味方競技者がその他の反則も犯した場合、プレーは、より重大な懲戒罰の適用がなされる判定に対する再開方法に基づき再開される。
交代のとき、交代して退く競技者がソサイチ競技規則に規定されていない理由により自分のチームの交代ゾーン以外の場所からピッチを出た場合、主審・第2審判はプレーを停止し(アドバンテージを適用できる場合は、即座に止めない)、交代の進め方に反してピッチを出たことで競技者を警告する。
主審・第2審判がプレーを停止した場合、プレーは停止したときにボールのあった位置から相手チームの間接フリーキックにより再開される。
その他の反則が犯されたならば
1) 関係した競技者は、警告される。
2) 主審・第2審判がプレーを停止した場合、プレーは、停止したときにボールのあった位置から相手チームの間接フリーキックにより再開される。
7. 競技者と交代要員の警告・退場
退場を命じられた競技者は
1) チームリスト提出前に退場を命じられた場合、いかなる資格があってもチームリストに氏名を届けることができない。
2) チームリストに氏名が記載された後、キックオフ前に退場を命じられた競技者は、氏名が届けられた交代要員と代わることができるが、その交代要員の補充をすることはできない。
試合開始後、競技者が退場を命じられ、プレーイングタイムで2分間が経過した後(つまり、当該チームが少ない競技者数で2分間プレーした後)、タイムキーパーまたは第3審判の承認を得たならば、交代要員は、退場を命じられた競技者と交代してピッチに入ることができる。ただし、2分間経過する前に得点があった場合は、次の条件が適用される。
・競技者が7人対6人、または6人対5人、5人対4人のときに競技者が多いチームが得点した場合、競技者が少ないチームは1人の競技者を補充できる。
・両チームともに3人または4人でプレーしていたときに得点があった場合、それぞれ競技者数が少なくなる2分間が経過するまで、いずれのチームも競技者を補充することができない。
・5人対3人の競技者でプレーしているとき、5人の競技者のチームが得点をした場合、3人のチームは1人だけ競技者を補充できる。
・競技者の少ないチームが得点した場合には、その間に競技者の多いチームが得点しない限り、競技者数を変えることなく、2分間経過するまで試合を続ける。
試合開始後、競技者・交代要員に警告を命じられた場合、一時的退場(シンビン)が適用され、その場で一時的退場となる。警告を受けた競技者は、速やかに交代ゾーンから退出し、自身のベンチがあるテクニカルエリアに戻る。補充される交代要員は、一時的退場の競技者がピッチから離れたのち、交代ゾーンよりピッチに入らなければならない。
主審・第2審判によって警告が提示されたのち、その直後のプレーの再開時より2分間は、一時的退場となった競技者はいかなる状況であっても競技に復帰することが出来ずテクニカルエリア内にとどまらなければならない。
8. 競技のフィールドにいる部外者
監督他、チームリストに氏名が記載されている役員はチーム役員である。競技者、交代要員、またはチーム役員としてチームリストに氏名が記載されていない者は外的要因とみなされる。
チーム役員、交代要員(交代の進め方に基づき入った場合を除く)、警告・退場を命じられた競技者または外的要因がピッチに入った場合、主審・第2審判は次の行動を取らなければならない。
1) それらがプレーを妨害しているなら、プレーを停止する。
2) プレーが停止したときに、その者をピッチから退出させる。
3) 適切な懲戒処置をとる。
4) 次の者がプレーを妨害しており、プレーが停止された場合は、
・チーム役員、交代要員または退場を命じられた競技者の場合、プレーは直接フリーキックまたはペナルティーキックで再開される。
・外的要因による場合、プレーは、ドロップボールで再開される。
主審・第2審判は、関係機関にこの事実について報告しなければならない。
9. 競技のフィールド外の競技者
競技者が、主審・第2審判のいずれからの承認が必要にもかかわらず承認なくピッチに戻ったならば、
主審・第2審判は
1) プレーを停止しなければならない(競技者がプレーまたは審判員を妨害しない、あるいはアドバンテージルールが適用できる場合は、ただちに停止する必要はない)
2) 主審・第2審判の承認なく競技のフィールドに入ったことで、競技者を警告しなければならない。
3) 主審・第2審判がプレーを止めた場合、プレーは次によって再開されなければならない。
4) 妨害があった位置からの直接フリーキックで再開する
5) 妨害がなかった場合、プレーが停止されたときにボールがあった位置からの間接フリーキックで再開する
競技者がプレーの動きの一部として競技のフィールドの境界線を越えることは、反則ではない。
10. 得点があったときに競技のフィールドに部外者がいた場合
得点後、プレーが再開される前に、主審が、得点があったときに競技のフィールドに部外者がいたことを分かった場合
1) 主審・第2審判は、部外者が次の場合、得点を認めてはならない。
・得点したチームの競技者、交代要員、退場となった競技者またはチーム役員であった場合、プレーは部外者がいた位置から直接フリーキックで再開される。
・外的要因であり、その者がプレーを妨害し、上記「競技のフィールドにいる部外者」で示すような得点の結果にならなかった場合、プレーは、ドロップボールで再開される。
2) 主審・第2審判は、部外者が次の場合、得点を認めなければならない。
・得点されたチームの競技者、交代要員、退場を命じられた競技者またはチーム役員であった場合。
・外的要因であったが、プレーを妨害していなかった場合。
いずれの場合でも、主審・第2審判は、部外者を競技のフィールドから退出させなければならない。
得点後、プレーが再開されたのち、主審・第2審判が、得点があったときに競技のフィールドに部外者がいたことに気がついた場合、得点を認めなければならない。
その部外者が依然競技のフィールドにいた場合、主審・第2審判は、次のことをしなければならない。
1) プレーを停止する。
2) 部外者を退出させる。
3) 必要に応じて、ドロップボールまたはフリーキックでプレーを再開させる。
主審は、関係機関にこの事実について報告しなければならない。
11. チームキャプテン
チームのキャプテンは、なんら特別な地位や特権を与えられているものではないが、そのチームの行動についてある程度の責任を有している。
第4条 競技者の用具
1. 安全
1) 競技者は、危険な用具またはその他のものを身につける、あるいは用いてはならない。
2) すべての装身具(ネックレス・指輪、ブレスレット・イヤリング・皮革でできたバンド・ゴムでできたバンドなど)は禁止されており、外さなければならない。装身具をテープで覆うことは認められない。
3) 競技者および交代要員は、試合開始前に検査されなければならない。競技者がピッチ上で認められていない危険な用具または装身具を身につけている、あるいは用いている場合、主審はその競技者に次のことを命じなければならない。
・認められていないものを外す。
・競技者が外すことができない、またはそれを拒んだ場合、次に競技が停止された時、 その競技者をピッチから離れさせる。
競技者が拒む、または再び身につけていた場合、その競技者は警告されなければならない。
2. 基本的な用具
競技者が身につけなければならない基本的な用具は次のものであり、それぞれに個別のものである。
1) 袖のあるシャツ
2) ショーツ:ゴールキーパーは、トラックスーツのパンツをはくことができる。
3) ソックス:テープもしくはその他の材質のものを貼りつける、または外部に着用する場合、着用または覆う部分のソックスの色と同じものであることが望ましい。違う色の場合は白を推奨する。ソックスと色と違う場合、出場が認められない場合がある。
4) すね当て:適切な材質でできていて、それ相応に保護することができ、ソックスで覆われていなければならない。
5) 靴
競技者の靴やすね当てが偶発的に脱げてしまった場合、次にボールがアウトオブプレーになる前に、できるだけ速やかに着用させなければならない。着用する前に競技者が得点をする、またはボールをプレーして得点の過程にかかわった場合、得点を認める。
※試合開始前の検査時に、すね当てなどを他の競技者と共有して検査を受けることはできない。また、共用して試合に出場することはできない。
※アンクルソックス、セパレートソックスは認めるが、元の色と大きく異なるものは認めない場合がある。(例えば赤のソックスに対して白いアンクルソックスを着用する場合、目安として白い部分はくるぶしまでに収めること)
3. 色
1) 両チームは、お互いに、また審判員と区別できる色の服装を着用しなければならない。
2) それぞれのゴールキーパーは、他の競技者、審判員と区別できる色の服装を着用しなければならない。
両チームのゴールキーパーのシャツが同色で、両者が他のシャツと着替えることができない場合、主審・第2審判はプレーを始めることを認める。
競技会規定は、交代要員以外のテクニカルエリアに入る者が競技者および審判員が着用する衣服と異なる色の衣服を着用するよう義務付けることができる。
※テクニカルエリアに入る役員は、ソサイチ競技会に相応しい服装を着用すること。相応しく無いと判断した場合はベンチ入りを認めない場合がある。
※ユニフォーム規定
4. その他の用具
ヘッドギア、フェイスマスク、また膝や腕のプロテクターなど危険でない保護用具で、 柔らかく、軽いパッドが入った材質でできているものは、ゴールキーパーの帽子やスポーツメガネと同様に認められる。
スポーツメガネの形状例
エフチャンネル大会規約より引用
ビブス
ビブスは、交代要員と交代して退く競技者を区別するため、シャツの上に着用しなければならない。
1) 連盟指定のビブスを着用すること。
2) 新規チームには開幕節で提供する。(2節目以降、チーム管理とする)
3) 用意が出来ない場合はそのチームの費用負担のもと有償貸与する(ただし大会本部側で用意が出来ない場合もある。その場合は試合にエントリーが出来ないものとし、場合によっては不戦試合となる)
5. 反則と罰則
1) 危険な用具を着用している場合を除き、プレーが停止される必要はなく反則を犯した競技者は、
・主審・第2審判にピッチから離れて用具を正すように指示される。
・用具を正していなければ、プレーが停止したときに離れる。
2) 用具を正す、または取り替えるためにピッチを離れた競技者は、
・ピッチに戻るための承認を受ける前に審判員に用具を点検される。
・主審・第2審判、設置されている場合は第3審判、またはマッチオフィシャルのいずれかの承認を受けてからのみピッチに戻ることができる
6. 競技者の番号
1) 競技者の番号は背中に見えるように記載されなければならず、シャツの主たる色から見分けがつかなければならない。
2) 競技会規定は、背番号の大きさおよび競技者が身につけるその他の基本的な用具への表示、番号の大きさ、また必ず表示しなければならないのかどうか決定しておかなければならない。
※ユニフォーム規定
第5条 主審・第2審判
1. 主審・第2審判の権限
各試合は、その試合に関してソサイチ競技規則を施行する一切の権限を持つ 2人の審判(主審と第2審判)によってコントロールされる。
2. 主審・第2審判の決定
1) 決定は、主審・第2審判が競技規則および「サッカー競技の精神」に従って、その能力の最大を尽くして下し、適切な処置をとるために競技規則の枠組の範囲で与えられた裁量権を有する主審・第2審判の見解に基づくものである。
2) プレーに関する事実についての主審・第2審判の決定は、得点となったかどうか、または試合結果を含め最終である。主審・第2審判およびその他すべての審判員の決定は、常にリスペクトされなければならない。
3) プレーを再開した後、主審・第2審判が第1ピリオドまたは第2ピリオド(延長戦・シュートアウトを含む)終了の合図をしてピッチを離れた後、または試合を中止させた後は、主審・第2審判がその直前の決定が正しくないことに気づいても、またはその他の審判員の助言を受けたとしても再開の決定を変えることができない。
4) 副審のいずれかが警告や退場に関する反則について、合図した、または伝えたにも関わらず、プレーが再開されるまで、主審・第2審判が合図を見落とす、または聞き損じることがある。この場合でも、主審・第2審判は、適当な懲戒の罰則を与えることができるが、その反則に応じたプレーの再開方法は適用しない。
5) 主審と第2審判の判定に不一致があった場合、常に主審の判定が優先される。
6) 第2審判またはその他の審判員が不法な妨害、または不当な行為を行った場合、主審はその審判員を解任し交代させる。また関係機関に報告する。
3. 職権と任務
主審・第2審判は
1) ソサイチ競技規則を施行する。
2) 他の審判員が置かれている場合、協力して試合をコントロールする。
3) 使用するボールを確実に第2条の要件に適合させる。
4) 競技者の用具を確実に第4条の要件に適合させる。
5) 試合中におきた出来事の記録をとる。
6) ソサイチ競技規則の反則に対して、主審・第2審判の裁量によりプレーを停止する。
7) 外部からのなんらかの妨害があった場合、試合を停止・一時的に中断または中止する。
例えば
① 照明が十分でなくなったとき
② 観客が投げたりけったりした物が審判員、競技者、交代要員、またはチーム役員に当たった場合、主審はその出来事の重大さに応じ、試合を続けることもできる。また試合を停止、一時的に中断、あるいは中止することもできる。
③ 観客が笛を吹くことは、プレーを妨害することになる。プレーは、停止され、ドロップ ボールで再開される。
④ 試合中、試合球以外のボール、その他の物、または動物がピッチに入ったならば、主審・第2審判は、
・プレーが妨害された場合、プレーを停止しなければならない(ドロップボールで再開する)。ただし、妨害が攻撃側チームによるものでない限り、ボールがゴー ルに入りそうで、守備側チームの競技者がプレーするのを妨げないのであれば、 ボールがゴールに入った場合(ボールに触れたとしても)、得点を認めなければ ならない。
・プレーが妨害されなかった場合、プレーを続けさせ、できるだけ早い機会にそれらを排除しなければならない。
8) 競技者の負傷が軽い場合、ボールがアウトオブプレーになるまでプレーを続けさせる。
競技者が重傷を負った場合、プレーを停止し、確実にその競技者を競技のフィールドから退出させる。
負傷した競技者が競技のフィールド内で治療を受けることはできず、プレーが再開された後に復帰する。
ボールがインプレー中はタッチラインからのみ復帰することができるが、ボールがアウトオブプレー中であれば、いずれの境界線からであっても復帰できる。
競技のフィールドから退出する要件につき、次の場合のみ例外とする。
① ゴールキーパーが負傷したとき。
② ゴールキーパーとフィールドプレーヤーが衝突し、対応が必要なとき。
③ 同じチームの競技者が衝突し、対応が必要なとき。
④ 重篤な負傷が発生したとき。
⑤ 相手競技者が警告される、または退場を命じられるような体を用いた反則(例えば、無 謀な、または著しく不正なファウルとなるチャレンジ)の結果として競技者が負傷したが、負傷の程度の判断と治療がすばやく完了できるとき。
⑥ ペナルティーキックが与えられ、負傷した競技者がキッカーとなったとき。
⑦ 出血した競技者を確実に競技のフィールドから離れさせる。その競技者は、止血および用具に血液が付着していないことが十分に確認された後、主審の合図を受けてからのみ復帰できる。
⑧ 主審がドクターまたは担架搬送者の競技のフィールドへの入場を認めた場合、競技者は、担架に乗って、または歩いて、競技のフィールドから離れなければならない。競技者が拒んだならば、反スポーツ的行為で警告されなければならない。
⑨ 主審が負傷した競技者に警告または退場を命じる決定をした後で、その競技者が治療のため競技のフィールドを離れる場合、その競技者が競技のフィールドを離れる前にカードを提示しなければならない。
⑩ その他の理由でプレーが停止されているのではなく、また競技者の負傷が反則に起因していないのであれば、プレーは、ドロップボールにより再開される。
⑪ 反則が犯されたチームがアドバンテージ適用により利益を得ることができるときは、 プレーを続けさせる。
⑫ 適用したとき、また数秒以内に予測された利益が得られない場合は、元に戻って反則を罰する。
⑬ 同時に2つ以上の反則が犯された場合、罰則、負傷のひどさ、戦術的影響の面から、より重いものを罰する。
⑭ 警告や退場となる反則を犯した競技者に懲戒の罰則を与える。即座に与える必要はないが、次にボールがアウトオブプレーになったときに与えなければならない。
⑮ チーム役員が責任ある態度をとれないのであれば、注意、警告を与える、また、ピッチおよびテクニカルエリアを含むその直近の周辺からの退場を命じる。
反則を犯した者が特定できなかった場合、テクニカルエリアにいる、より上位のコーチが罰則を受ける。なお、退場を命じられたメディカルのチーム役員はベンチに残ることができる。
⑯ 主審・第2審判が見ていなかった出来事について、その他の審判員からの援助に基づき、判定を下す。
⑰ ピッチに入ることが認められない者を確実にピッチに入れない。
⑱ プレーの停止後、プレー再開の合図をする。
⑲ 競技者またチーム役員に科せられた懲戒の罰則、あるいは、試合前、中、または試合後に起こったその他の出来事に関する情報などについて、関係機関に対して審判報告書を提出する。
一時的退場(シンビン)
一時的退場とは、競技者が全ての警告(イエローカード)の対象となる反則を犯したとき、即刻以降の試合への参加を「一時的に認めない」ことにより罰するものである。
① 一時的退場の時間は、2分間とする。なお、前半終了間際に警告を受け、前半が終了するまでの間に2分間を消化出来ない場合は、その残り時間を後半に引き継ぐ。
② 時間の計測は、競技者が競技のフィールドを出て交代要員と交代したのち、プレーが再開されたときに始まる。
③ 時間の計測は、第3審判またはマッチオフィシャルが、主審・第2審判を援助して行う。
④ 一時的退場となった競技者は、テクニカルエリア内にとどまり、一時的退場の時間が終了したのちに、再び交代することができる。
⑤ 一時的退場となった競技者が、その競技者の一時的退場時間内に警告(イエローカード)または退場(レッドカード)の対象となる反則を犯した場合、それ以降の試合には参加できない。
主審は
・ソサイチ競技規則に反する反則があった場合、自らの裁量において、試合を一時的に中断、または中止する。
・外部からのあらゆる妨害があった場合、自らの裁量において、試合を一時的に中断または中止する。
第2審判は
・主審が負傷する、または、その職務を行えなくなった場合、主審と代わる。
4. 審判員の責任
主審・第2審判(また置かれている場合はその他の審判員)は、以下のことに法的な責任を負わない。
1) 競技者・役員または観客のあらゆる負傷
2) すべての財産についてのあらゆる損害
3) ソサイチ競技規則による決定または試合の開催・競技・管理に必要な一般的な進め方に基づく決定によって起きた、あるいは起きたであろうと思われる、個人・クラブ・会社・協会またはその他の団体に対するその他の損失
これらの決定には以下が含まれる。
① ピッチやその周辺の状態または天候の状態、試合を開催できるか、できないかの決定
② なんらかの理由による試合中止の決定
③ 試合中に用いる付帯設備と用具(ボールを含む)の適合性に関する決定
④ 観客の妨害または観客席でのなんらかの問題により、試合を停止するか、しないかの決定
⑤ 負傷した競技者を治療のためピッチから退出させることでプレーを停止するか、しないかの決定
⑥ 負傷した競技者を治療のためにピッチから退出させる要求をするのかどうかの決定
(例外については、上記のとおり)
⑦ 競技者がある種の衣服や用具を着用することを認めるか、認めないかの決定
⑧ 主審・第2審判の権限が及ぶ場所において、いかなる者(チームまたは会場役員、警備担当者、カメラマン、その他メディア関係者を含む)のピッチ周辺への立ち入りを 許可するか、しないかの決定
⑨ ソサイチ競技規則またはその試合が行われる大陸連盟、各国連盟および競技会規定や規約にある任務に従って下されたその他の決定
第6条 副審
1. 副審
競技会規定により、2人の副審(第3審判・マッチオフィシャル)を置くことが出来る。
副審は、ソサイチ競技規則に従って任務を遂行しなければならない。
2. 職権と任務
第3審判
・主審・第2審判を援助する。
・試合に参加する競技者の記録を取る。
・主審・第2審判の要求の下、ボールの交換を監視する。
・交代要員がピッチに入る前に用具を確認する。
・得点者の番号を記録する。
・ピッチ上にいる主審・第2審判が判定を下すにあたり、採用するしないにかかわらず、試合参加者による反則、不正行為または反スポーツ的行為について知らせる。
・各ピリオドにおける、主審・第2審判から合図された各チームの累積ファウルを記録する。
・各ピリオドにおいて、チームが、それぞれ5つ目の累積ファウルを犯したときに、所定のシグナルを示す。
・主審・第2審判の監理のもと、用具を正すためにピッチ外に出た競技者がピッチに戻るのを確認する。
・主審・第2審判の監理のもと、負傷等によりピッチ外に出た競技者がピッチに戻るのを確認する。
・競技者の警告や退場に明らかな誤りがあったとき、または主審・第2審判の視野外で乱暴な行為が犯された場合、主審・第2審判に合図する。
いずれの場合でも、主審・第2審判は、プレーに関する事実について判定する。
・テクニカルエリアやベンチにいる者の行為を監視すると共に不適切な行動について主審・第2審判に知らせる。
・外部からの妨害によりプレーが停止された事実および理由について記録する。
・試合に関するその他の情報を提供し、主審・第2審判を援助する。
・主審または第2審判に負傷や事故があった場合、代わることができる。
マッチオフィシャル
・試合の記録を取る。
・各ピリオドにおいて、チームが、それぞれ5つ目の累積ファウルを犯したときに、主審・第2審判が通常使用する音と異なる音で、これを伝える。
・シンビン(一時的退場)を命じられた競技者が、プレーが再開されたのちピッチに入ることができる時間を計測する。
・第3審判が設置されていない場合、その任務を負う。
・試合に関するその他の情報を提供する。
第7条 試合時間
1. プレーのピリオド
試合は、ランニングタイムで20分間の同じ長さからなる2つのピリオドで行われ、競技会規定で認められる場合のみ、短縮することができる。
2. プレーのピリオドの終了
主審は、各20分間のピリオド(また、延長戦の各ピリオド)の終了を音により合図する。
主審は、以下のように前半、後半に空費されたプレーのための時間を追加することができる。
・負傷した競技者の負傷の程度の判断や競技のフィールドからの退出
・時間の浪費
・懲戒の罰則
・「飲水」タイム(1分間を超えるべきではない)
・プレーの再開を著しく遅らせる行為(例えば、得点の喜び)を含む、その他の理由
前半に時間計測を間違えたとしても、主審は、後半の時間の長さを変えることによって埋め合わせをしてはならない。
ピリオドの終了近くで 6つ目以降の累積ファウルに与えられるシュートアウト、または、ペナルティーキックが与えられた場合、このシュートアウトまたはペナルティーキックが完了したときに、各ピリオドは終了する。ボールがインプレーになった後、次のことが起きたときに、いずれかのキックは完了する。
・ボールの動きが止まった、またはアウトオブプレーになった。
・キッカーまたはキッカーのチームの競技者に反則があり、主審・第2審判がプレーを停止した。
またシュートアウトの場合、次のことが起きたときに各ピリオドを終了する。
・攻撃側が5秒以内にゴールを決め、得点となる。
・攻撃が5秒を過ぎて、シュートアウト失敗になる。
第8条 プレーの開始および再開
試合の両ピリオドの開始、ならびに得点があった後のプレーは、キックオフによって行われる。(直接または間接)フリーキック、ペナルティーキック、キックイン、ゴールクリアランスおよびコーナースローは、その他の再開方法である。
主審・第2審判がプレーを停止し、この条で定められた上記の再開方法が当てはまらない場合、ドロップボールで再開する。
ボールがインプレーでないときに反則が起きた場合、プレーの再開方法は変更しない。
1. キックオフ
1. 進め方
1) コイントスに勝ったチームが、第1ピリオドに攻めるゴールか、キックオフを行うのかを決める。
2) 第1ピリオドに攻めるゴールを決めたチームは、第2ピリオド開始のキックオフを行う。
3) 試合の第2ピリオドには、両チームはエンドを替え、反対のゴールを攻める。
4) ハーフタイムのとき、各チームはベンチを替え、ピッチの守備側サイドに位置することになる。
5) 一方のチームが得点したのち、他方のチームがキックオフを行う。
6) キックオフを行う競技者を除いて、すべての競技者は、ピッチの自分たちのハーフ内にいなければならない。
7) キックオフを行うチームの相手競技者は、ボールがインプレーになるまでシュートアウトラインよりも後方にいれなければならない。
8) ボールは、センターマーク上に静止していなければならない。主審あるいは第2審判が笛でキックオフを行う合図をする。
9) ボールは、蹴られて明らかに動いたときインプレーとなる。キックオフから相手競技者のゴールに直接得点することができる。
2. 反則と罰則
1) ボールがキッカー自身のゴールに直接入った場合、相手競技者にコーナースローが与えられる。
2) 他の競技者がボールに触れる前にキッカーがボールに再び触れた場合、間接フリーキックが与えられる。ハンドの反則の場合、直接フリーキックが与えられる。
3) キックオフの進め方に対して、その他の反則があった場合、キックオフが再び行われる。
2. ドロップボール
1. 進め方
次の状況でプレーが停止された場合、ボールはペナルティーエリア内で守備側チームのゴールキーパーにドロップされる。
1) ボールがペナルティーエリア内にあった。
2) ボールが最後に触れられたのがペナルティーエリア内であった。
その他のすべてのケースにおいて、主審・第2審判のいずれかは、ボールが最後に競技者、外的要因または審判員に触れた位置で、最後にボールに触れたチームの競技者の1人にボールをドロップする。
他のすべての競技者(両チームの)は、ボールがインプレーになるまで2m以上ボールから離れていなければならない。
ボールは、ピッチに触れたときにインプレーとなる。
2. 反則と罰則
次の場合、ボールを再びドロップする。
1) ボールがピッチに触れる前に競技者がボールに触れる。
2) ボールがピッチに触れたのちに、競技者に触れることなくアウトオブプレーになる。
ドロップされたボールが2人以上の競技者に触れることなくゴールに入った場合、プレーは次のように再開される
1) ボールが相手競技者のゴールに入った場合、ゴールクリアランス
2) ボールがドロップされた競技者のチームのゴールにボールが入った場合、コーナースロー
第9条 ボールインプレーおよびアウトオブプレー
1. ボールアウトオブプレー
ボールは、次のときにアウトオブプレーとなる。
1) ピッチ面上または空中で、ボールがゴールラインまたはタッチラインを完全に越えた。
2) 主審・第2審判がプレーを停止した。
3) ボールが天井などに触れた。
ボールは、審判員に触れピッチ内に残った場合も、次のときにアウトオブプレーになる
1) チームが大きなチャンスとなる攻撃を始める。
2) ボールが直接ゴールに入る。
3) ボールを保持するチームが替わる。
これらの3つのケースでボールが審判員に触れた場合、プレーはドロップボールによって再開される。
2. ボールインプレー
ボールは、審判員に触れたりゴールポスト・クロスバーからはね返ってピッチ内にある場合も常にインプレーである。
3. 天井のあるピッチ
競技会規定は、天井高の最小値について規定する。
ボールがインプレー中、天井などに触れたらならば、プレーは最後にボールに触れたチームの相手競技者によりスローインで再開される。
スローインはボールが天井に触れた場所の下のピッチ上の場所から最も近いタッチライン上の位置から行われる。
第10条 試合結果の決定
1. 得点
1) ゴールポストの間とクロスバーの下でボールの全体がゴールラインを越えたとき、ゴールにボールを入れたチームが反則を犯していなければ、1得点となる。
2) ゴールキーパーが相手のゴールにボールを直接投げ入れた場合、相手チームによるゴールクリアランスによって再開される。
3) ボールが完全にゴールライン(第1条に規定されるゴールポストの間で)を越える前に 主審・第2審判のいずれかが、得点の合図をし、直ちにその誤りに気付いた場合、プレーはドロップボールによって再開される。
2. 勝利チーム
1) 試合中により多くの数の得点をしたチームを勝ちとする。
2) 両チームが同じ数の得点または無得点の場合、試合は引き分けである。
3) 試合またはホーム&アウェーの対戦が終了し、競技会規定として勝者を決定する必要がある場合、シュートアウトのみが認められる。
3. 勝者を決定するためのシュートアウト
試合後に勝者を決定するためのシュートアウトが行われるとき、他に規定されていない限り、 ソサイチ競技規則の関係諸条項が適用される。
勝者を決定するためのシュートアウトは、試合の一部ではない。
進め方
1. 勝者を決定するためのシュートアウトの開始前
1) 主審は、その他に考慮するべきこと(例えば、グラウンド状態、安全など)がない限り、コインをトスしてキックを行うゴールを決定する。
そのゴールは、安全上の理由、またはゴールもしくはフィールドの表面が使用できなくなった場合に限り変えることができる。
2) 主審はコインをトスし、トスに勝ったチームが先に蹴るか後に蹴るかを決める。
3) 試合または延長戦の終了時に負傷している、または退場を命じられた競技者を除き、すべての競技者および交代要員がキックを行うことができる。
4) 各チームの責任の下、キックを行うことができる競技者および交代要員からキッカーを選び、キックを行う順番を決める。順番を主審・第2審判に通知する必要はない。
5) 試合または延長戦が終了したとき、シュートアウトを行う前に一方のチームの競技者数(交代要員を含む)が相手チームより多い場合、競技者数の多いチームは相手の競技者数と等しくなるように競技者数を減らすこともでき、除外する場合、除外するそれぞれの競技者の氏名と番号は、主審・第2審判に通知されなければならない。除外された競技者は、キックに参加する資格がない(下記の場合を除く)。
6) 勝者を決定するシュートアウトの前または進行中にゴールキーパーがプレーを続けられなくなったとき、ゴールキーパーは競技者数を等しくするために除外された競技者または交代要員と入れ替わることができる。しかし、ゴールキーパーは、それ以降ペナルティーマークからのキックに参加できず、キッカーを務めることもできない。
7) ゴールキーパーが既にキックを行っていた場合、入れ替わって参加したゴールキーパーは、次の一巡までキックを行うことができない。
2. 勝者を決定するためのシュートアウトの進行中
1) シュートアウトに参加できる競技者および交代要員ならびに主審・第2審判およびその他の審判員のみがピッチの中にいることができる。
2) キッカーと両ゴールキーパー以外、キックに参加できるすべての競技者および交代要員は、使用しないハーフに設置されたシュートアウトラインより後方にいなければならない。
3) キッカーのチームのゴールキーパーは、ピッチの中でペナルティーエリアの外、ベンチと第2審判の反対サイドで、ペナルティーマークと概ね同じレベルでマークから5m以上離れなければならない。
4) キックに参加することができる競技者は、ゴールキーパーと入れ替わることができる。
5) キックは、ボールの動きが止まったとき、ボールがアウトオブプレーになったとき、 または反則があって主審・第2審判がプレーを停止したとき、開始の合図から5秒を経過した瞬間に完了する。
6) キッカーは、ボールを5秒間の間はフェイントをすることができる。
7) 主審・第2審判は、キックについて記録する。
ゴールキーパーが反則を犯し、その結果キックを再び行うことになった場合、ゴールキーパーは警告されなければならない。
8) 主審、第2審判がキックを行うよう合図した後にキッカーが反則を犯して罰せられる場合、キックは失敗として記録され、キッカーは警告される。
3. ゴールキーパーとキッカーの両方が同時に反則を犯した場合
1) キックが失敗した、または、セーブされた場合、キックは再び行われ、両方の競技者は警告される。
2) ボールがゴールに入った場合、得点は認められず、キックは失敗として記録され、キッカーが警告される。
3) シュートアウトが進行中に、一方のチームの競技者数が相手チームより少なくなった場合、競技者のより多いチームは相手競技者数と等しくなるように競技者数を減らすことができる。
除外する場合、除外するそれぞれの競技者の氏名と番号は、主審・第2審判に通知しなければならない。
除外された競技者は、それ以降、キックに参加することができない(上記の場合を除く)
4. 試合結果の決定
次の条件に従って、両チームが 1本ずつのキックを行う。
1) キックは、両チーム交互に行われる。
2) それぞれのキックは異なる競技者によって行われ、キックに参加できるすべての競技者がキックを行わなければならず、その後はいずれの競技者も2本目のキックを行うことができる。
3) 上記の基本原則はその後続けて行われるキックにも適用されるが、チームはキッカーの順番を変更することができる。
4) 1本ずつのキックを行ったのち、両チームの得点が同じ場合、同数のキックで一方のチームが相手チームより多く得点するまで、キックは続けられる。
5) シュートアウトからのキックは、競技者がピッチから離れたことで遅らせてはならない。競技者がキックを行うまでに戻らない場合、その競技者のキックは無効(無得点)となる。
※シュートアウトの詳細については、”その他”項をご参照ください。
第11条 オフサイド
ソサイチには、オフサイドはない。
第12条 ファウルと不正行為
※IFABより発行された当該年度サッカー・フットサル競技規則第12条に準ずる。
ボールがインプレー中に反則があった場合にのみ、直接、間接フリーキックまたはペナルティーキックを与えることができる。
1. 直接フリーキック
競技者が次の反則のいずれかを相手競技者に対して不用意(※1)に、無謀(※2)に、または過剰な力(※3)で犯したと主審・第2審判が判断した場合、直接フリーキックが与えられる。
1) チャージする
2) 飛びかかる
3) ける、または、けろうとする
4) 押す
5) 打つ、または、打とうとする(頭突きを含む)
6) タックルする、または、挑む
7) つまずかせる、または、つまずかせようとする身体的接触を伴う反則が起きたときは、直接フリーキックまたはペナルティーキックで 罰せられる。
※1「不用意」とは、競技者が相手に挑むとき注意や配慮が欠けていると判断される、または、慎重さを欠いてプレーを行うことである。懲戒処置は、必要ない。
※2「無謀」とは、相手競技者が危険にさらされていることを無視して、または、結果的に危険となるプレーを行うことであり、このようにプレーする競技者は、警告されなければならない。
※3「過剰な力を用いる」とは、競技者が必要以上の力を用いて相手競技者の安全を危険にさらすことであり、このようにプレーする競技者には退場が命じられなければならない。
競技者が次の反則のいずれかを犯した場合も、直接フリーキックが与えられる。
1) ハンドの反則(自分のペナルティーエリア内でゴールキーパーが触れる場合を除く)
2) 相手競技者を押さえる
3) 身体的接触によって相手競技者を妨げる
4) 人をかむ、または、人につばを吐く
5) ボール、相手競技者または審判員に対して物を投げる、あるいは、けりつける、もしくは、持った物をボールに当てる
この項に示されるすべての反則は、累積ファウルとなる。
ボールを手または腕で扱う
ハンドの反則を判定するにあたり、腕の上限は、脇の下の最も奥の位置までのところとする。
競技者の手や腕にボールが触れることのすべてが、反則にはならない。
競技者が次のことを行った場合、反則となる。
・例えば手や腕をボールの方向に動かし、手や腕で意図的にボールに触れる。
・手や腕で体を不自然に大きくして、手や腕でボールに触れる。
手や腕の位置が、その状況における競技者の体の動きによるものではなく、また、競技者の体の動きから正当ではないと判断された場合、競技者は、不自然に体を大きくしたとみなされる。
競技者の手や腕がそのような位置にあったならば、手や腕にボールが当たりハンドの反則で罰せられるリスクがある。
・相手チームのゴールに次のように得点する。
偶発的であっても、ゴールキーパーを含め、自分の手や腕から直接。
偶発的であっても、ボールが自分の手や腕に触れた直後に。
競技者が体を不自然に大きくしておらず、偶発的に競技者の手や腕にボールが触れた直後にゴールにボールが入らなかった場合、プレーは続けられる。
ゴールキーパーは、自分のペナルティーエリア外でボールを手や腕で扱うことについて、他の競技者と同様に制限される。ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で、認められていないにもかかわらず手や腕でボールを扱った場合、間接フリーキックが与えられるが、懲戒の罰則は与えられない。
2. 間接フリーキック
競技者が次のことを行った場合、間接フリーキックが与えられる
1) 危険な方法でプレーする(下記に明示するとおり)
2) 身体的接触を伴わずに、相手競技者の進行を妨げる
3) 異議を示す、攻撃的、侮辱的または下品な発言や身振りを行う反則、あるいは言葉による反則を犯す
4) ゴールキーパーがボールを放そうとしている過程で、ゴールキーパーがボールを手から放す、キックする、またはキックしようと試みるのを妨げる
5) ソサイチ競技規則に規定されていない競技者を警告する、または退場させるためにプレーを停止することになる反則を犯す
ゴールキーパーが次の反則のいずれかを犯した場合も、間接フリーキックが与えられる
1) 自分自身のハーフ内で、手または腕、あるいは足を用いて、5秒を超えてボールをコントロールする。
2) 味方競技者によって意図的にゴールキーパーにキックされたボールを自分自身のペナルティーエリア内で、手または腕で触れる。
3) 味方競技者によって行われたスローイン、コーナースローを自分自身のペナルティーエリア内で、手または腕で触れる。
4) ゴールキーパーがボールを手でコントロールしていると判断されるのは、次のときである。
5) ゴールキーパーがボールを両手で持っているとき、または、ボールがゴールキーパーの手と他のもの(例えば、ピッチ面、自分の体)との間にあるとき、ボールに手または腕のいずれかの部分で触れているとき
6) 広げた手でボールを持っているとき
7) ボールをピッチ面にバウンドさせる、または、空中に投げ上げたとき
1. 危険な方法でのプレー
危険な方法でプレーするとは、ボールをプレーしようとするとき、(自分を含む)競技者を負傷させることになるすべての行為であり、近くにいる相手競技者が負傷を恐れてプレーできないようにすることも含む。
相手競技者に対して危険でないと判断される、シザーズキック、バイシクルキックは行うことができる。
2. 身体的接触なく相手競技者の進行を妨げる
相手競技者の進行を妨げるとは、ボールが両競技者のプレーできる範囲内にないとき、相手競技者の進路に入り込み、その進行を妨げる、ブロックする、スピードを落とさせる、進行方向の変更を余儀なくさせることである。
すべての競技者は、それぞれ自分のポジションをピッチ上にとることができる。相手競技者の進路上にいることは、相手競技者の進路に入り込むことと同じではない。
競技者が、相手競技者とボールの間に自らを置くことは、ボールがプレーできる範囲にあり相手競技者を手や体で押さえていない限り、反則ではない。
ボールがプレーできる範囲にある場合、その競技者は正しい方法で相手競技者によりチャージされることがある。
3. 相手競技者をブロックする
ブロックすることは、接触があったときにブロックする競技者が静止している、または、意図的に体を相手競技者の進行方向に動かしたり、割り込ませて接触を引き起こしていない、あるいは、相手競技者にブロックを回避する機会があるのであれば、ソサイチで 認められる戦術だと考えられる。
ブロックは、相手競技者がボールをコントロールできる、できないにかかわらず、行うことができる。
3. 懲戒処置
主審・第2審判は、試合前の点検のためにピッチに入ったときから試合(ペナルティーマークからのキックを含む)の終了後にピッチを離れるまで、懲戒処置をとる権限をもつ
試合開始のためピッチに入る前に競技者またはチーム役員が退場となる反則を犯した場合、主審・第2審判は、競技者またはチーム役員を試合に参加させない権限を持つ。
主審・第2審判は、その他の不正行為について、報告する。
ピッチの内外にかかわらず警告または退場となる反則を、その他の者またはソサイチ競技規則に対して犯した競技者またはチーム役員は、その反則に応じて懲戒される。
イエローカードは警告されたことを知らせるため、レッドカードは退場が命じられたことを知らせるために用いられる。
競技者、交代要員、またはチーム役員のみにレッドカードまたはイエローカードを示すことができる。
1. カードを示すためにプレーの再開を遅らせる
主審・第2審判が警告または退場と判断した場合、懲戒の罰則の処置をし終えるまでプレーを再開させてはならない。
2. アドバンテージ
警告や退場となるべき反則に対して主審・第2審判がアドバンテージを適用したとき、この警告や退場処置は、次にボールがアウトオブプレーになったときに行われなければならない。
しかしながら、反則が相手チームの決定的得点の機会を阻止するものであった場合、競技者は反スポーツ的行為で警告され、反則が大きなチャンスとなる攻撃を妨害、または阻止したものであった場合は警告されない。
明らかな得点の機会を除き、著しく不正なプレー、乱暴な行為、2つ目の警告となる反則、あるいは、 6つ目(または、それ以降)の累積ファウルとなる状況には、アドバン テージを適用すべきではない。
主審・第2審判は、次にボールがアウトオブプレーになったとき、競技者に退場を命じなければならないが、その競技者がボールをプレーする、あるいは、相手競技者に挑む、または、妨害する場合、主審・第2審判はプレーを停止し、競技者を退場させ、間接フリーキックでプレーを再開する。ただし、競技者がより重い反則を犯した場合を除く。
ペナルティーエリアの外で守備側チームの競技者が攻撃側チームの競技者を押さえ始め、ペナルティーエリアに入っても押さえ続けていた場合、主審・第2審判はペナルティーキックを与えなければならない。
3. 警告となる反則
競技者は、次の反則を犯した場合、警告される
1) プレーの再開を遅らせる
・言葉または行動により異議を示す
・主審・第2審判の承認を得ず、ピッチに入る、または再び入る、あるいは、意図的にピッチを離れる、または交代の進め方に反する
・コーナースロー、フリーキック、またはキックインでプレーが再開されるときに規定の距離を守らない
・繰り返し反則する(「繰り返し」の定義に明確な回数や反則のパターンはない)
・反スポーツ的行為を犯す
2) 交代要員は、次の反則を犯した場合、警告される
・プレーの再開を遅らせる ・言葉または行動による異議を示す
・交代の進め方に反し、ピッチに入る
・反スポーツ的行為を犯す別々に2つの警告となる反則が起きたならば(2つが近接している場合であっても)、2つの警告となる反則が犯されたとすべきである。
例えば、競技者が交代ゾーンを用いずピッチに入り、無謀なタックルをしたり、ファウルやハンドの反則などで相手の大きなチャンスとなる攻撃を阻止した場合である。
4. 反スポーツ的行為に対する警告
競技者が反スポーツ的行為で警告されなければならない状況は、様々である。例えば
1) 負傷を装って、またファウルをされたふりをして(シミュレーション)、主審・第2審判を騙そうとする
2) 直接フリーキックとなる反則を無謀に行う
3) 相手の大きなチャンスとなる攻撃を妨害、または阻止するためにボールを手または腕で扱う
4) 相手の大きなチャンスとなる攻撃を妨害、または阻止するために反則を犯す。
ただし、ボールをプレーしようと試みて反則を犯し、主審・第2審判がペナルティーキックを与えた場合を除く
5) ボールをプレーしようと試みて反則を犯し相手競技者の決定的な得点の機会を阻止したが、主審・第2審判がペナルティーキックを与えた (その試みが成功しようとしまいと)ボールを手または腕で扱って得点をしようと試 みる、あるいは、得点を阻止しようと試みて失敗する
6) ピッチに認められないマークを描く
7) ピッチから離れるよう命じられたのち、ピッチから出る途中でボールをプレーする
8) 試合に対してリスペクトに欠ける行為を行う
9) 競技者が競技規則の裏をかき、(フリーキックからも含め)意図的に味方のゴールキーパーに頭や胸、膝などでボールをパスする
10) プレー中、または再開のときに言葉で相手競技者を惑わす
11) 意図的(相手チームの得点や得点の機会を阻止する場合を除き)にゴールを動かす、または、転倒させる
5. 得点の喜び
1) 競技者は得点をしたときに喜ぶことはできるが、その表現は過度になってはならない。
2) あらかじめ演出されたパフォーマンスは勧められず、時間をかけ過ぎてはならない。
3) 得点の喜びのためにピッチを離れることは、警告の反則ではない。しかし、競技者はできるだけ早くピッチに戻らなければならない。
4) 次の場合、競技者は、得点が認められなかったとしても、警告されなければならない
・安全や警備に問題が生じるような方法で、ピッチ外周フェンスによじ登ったり観客に近づく
・挑発したり、嘲笑したり、相手の感情を刺激するような身振りや行動をする
・マスクや同様のものを顔や頭に被る
・シャツを脱ぐ、シャツを頭に被る
6. 退場となる反則
競技者、交代要員は、次の反則のいずれかを犯した場合、退場を命じられる
1) ハンドの反則を犯し、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止する(自分のペナルティーエリア内にいるゴールキーパーを除く)
2) フリーキックで罰せられる反則を犯し、全体的にその反則を犯した競技者のゴールに向かって動いている相手競技者の得点、または決定的な得点の機会を阻止する(以下の「得点または決定的な得点の機会の阻止」に規定される警告の場合を除く)
3) 著しく不正なプレーを犯す
4) 人をかむ、または人につばを吐く
5) 乱暴な行為を犯す
6) 攻撃的な、侮辱的な、または下品な発言や身振りをする
7) 同じ試合の中で2つ目の警告を受ける
退場を命じられた競技者、または交代要員は、ピッチ周辺およびテクニカルエリアから離れなければならない。
得点、または、決定的な得点の機会の阻止(DOGSO)
競技者が、ハンドの反則により、相手チームの得点、または決定的な得点の機会を阻止した場合、反則が起きた場所にかかわらず、その競技者は退場を命じられる。
競技者が相手競技者に対して反則を犯し、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、主審・第2審判がペナルティーキックを与えた場合、その反則がボールをプレーしようと試みて犯された反則だった場合、反則を犯した競技者は警告される。
それ以外のあらゆる状況(押さえる、引っぱる、押す、または、ボールをプレーする可能性がないなど)においては、反則を犯した競技者は退場させられなければならない。
競技者、退場となった競技者、交代要員またはチーム役員が主審・第2審判から必要な 承認を得ることなく、あるいは、交代の進め方に反してピッチに入り、プレーまたは相手競技者を妨害し、相手チームの得点あるいは決定的な得点の機会を阻止した場合、退場の対象となる反則を犯したことになる。
DOGSOの状況かどうかを決定するにあたり、次の状況を考慮に入れなければならない。
・反則とゴールとの距離
・全体的なプレーの方向
・ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性
・守備側競技者の位置と数
※DOGSOとは「Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity」の略で、決定的な得点機会の阻止を意味する
著しく不正なプレー
相手競技者の安全を脅かすタックルまたは挑むこと、また過剰な力や粗暴な行為を加えた場合、著しく不正なプレーを犯したことで罰せられなければならない。
いかなる競技者もボールに挑むときに、過剰な力や相手競技者の安全を脅かす方法で、 相手競技者に対し片足もしくは両足を使って前、横、あるいは後ろから突進した場合、 著しく不正なプレーを犯したことになる。
乱暴な行為
乱暴な行為とは、身体的接触のあるなしにかかわらず、競技者がボールに挑んでいないときに相手競技者に対して、あるいは、その他の者に対して、過剰な力を用いたり粗暴な行為を行う、または、行おうとすることである。
乱暴な行為は、ボールがインプレー、アウトオブプレーにかかわらず、ピッチ上、また、 境界線の外でも起こり得る。
主審・第2審判は、乱暴な行為が行われている状況において、明らかに得点となる機会 が生じる場合を除き、アドバンテージを適用するべきではない。
主審・第2審判は、乱暴な行為が、しばしば競技者による集団的対立を引き起こすことに留意しなければならなく、厳格に介入して対立が起こるのを避けなければならない。
競技者および交代要員が乱暴な行為を働いたならば、退場が命じられる。
チーム役員
反則があり、反則を犯した者を特定できない場合、テクニカルエリア内にいる上位のコーチが罰則を受ける。
注意
通常、次の反則は注意となるが、繰り返しまたは露骨に行った場合、警告または退場とするべきである。
・リスペクトある、または対立的ではない態度で、ピッチに入る
・副審の指示または要求を無視するなど、審判員に協力しない
・決定に対して軽度の不満を示す(言葉や行動により)
・他の反則を犯すことなく、時折テクニカルエリアから出る
警告
警告となる反則は、次のとおりである(ただし、これらに限らない)
・明らかに、または繰り返して自分のチームのテクニカルエリアの区域を守らない
・自分のチームのプレーの再開を遅らせる
・意図的に相手チームのテクニカルエリアに入る(対立的ではなく)
・言葉または行動により異議を示す
例えば
・ドリンクボトルやその他の物を投げる、または蹴る
・審判員に対するリスペクトを明らかに欠いた身振りをする。皮肉な拍手など
・過度に、または繰り返し、レッドカードやイエローカードを示す身振りをする
・挑発したり、相手の感情を刺激するような身振りや行動をする
・容認できない行為を繰り返し行う(注意となる反則を繰り返すことを含む)
・試合に対してリスペクトに欠ける行為を行う
退場
退場となる反則は、次のとおりである(ただし、これらに限らない)
・ボールを放さない、ボールを遠くへける、競技者の動きをさえぎるなどで、相手チームのプレーの再開を遅らせる
・意図的にテクニカルエリアを出て、次のことを行う:
・審判員に対して異議を示す、または抗議する
・挑発したり、相手の感情を刺激するような態度をとる
・攻撃的または対立的な態度で相手チームのテクニカルエリアに入る
・ピッチに物を意図的に投げ入れる、またはけり込む
・ピッチに入り、次のことを行う:
・審判員と対立する(ハーフタイムと試合終了後を含む)
・プレー、相手競技者、または審判員を妨害する
・その他の人に攻撃的な行動をとる(つばを吐く、かみつくなど)
・同じ試合の中で2つ目の警告を受ける
・攻撃的な、侮辱的な、または下品な発言や身振りをする
・認められていない電子機器や通信機器を使用したり、電子機器や通信機器を使用して 不適切な 行動をとる
・乱暴な行為を働く。
物(またはボール)を投げる、また蹴る反則
すべての場合において、主審・第2審判は、適切な懲戒処置をとる:
・無謀な場合 − 反スポーツ的行為として警告する
・過剰な力を用いた場合 − 乱暴な行為として退場を命じる
4. ファウルや不正行為後のプレーの再開
ボールがアウトオブプレーの場合、その前の判定に基づき再開される。
ボールがインプレー中、競技者がピッチ内で体を用いた反則を犯した場合
1) 相手競技者に対して − 間接フリーキック、直接フリーキックまたはペナルティーキック
2) 味方競技者、交代要員、退場となった競技者、チーム役員、または審判員に対して直接フリーキックまたはペナルティーキック
言葉による反則は、すべて間接フリーキックとなる。
競技のフィールドの内外にかかわらず競技者が外的要因に対して反則を犯し、主審がプレーを停止したならば、主審の承認なく競技のフィールドから離れたことでフリーキックが与えられた場合を除き、プレーは、ドロップボールで再開される。
ボールがインプレー中、
1) 競技者が審判員、相手競技者、交代要員、退場で退いた競技者もしくはチーム役員に対してピッチ外で反則を犯した場合
2) 交代要員、退場で退いた競技者もしくはチーム役員が、相手競技者もしくは審判員に対してピッチ外で反則を犯した、または妨害した場合、
プレーは、反則または妨害が起きたところから最も近い境界線上の地点から行うフリーキックで再開される。
このフリーキックが直接フリーキックで、反則を犯した競技者のペナルティーエリア内の境界線上の地点で行われるものであれば、ペナルティーキックが与えられる。
交代要員、退場で退いた競技者またはチーム役員が直接フリーキックとなる反則を犯した場合、そのチームの累積ファウルとしてカウントする。
反則がピッチ外で競技者によって、自分のチームの競技者、交代要員、またはチーム役員に対して犯されたならば、反則または妨害が起きたところから最も近い境界線上から行う間接フリーキックでプレーは再開される。
競技者が手に持ったもの(シューズやすね当てなど)でボールに触れた場合、直接フリーキック(またはペナルティーキック)でプレーは再開される。
ピッチ内または外にいる競技者が、相手競技者に対して物(試合球以外)を投げたり、 または蹴った場合、もしくは相手チームの交代要員・退場となった競技者、またはチーム役員、あるいは審判員や試合球に対して物(試合球以外のボールを含む)を投げた、または蹴った場合、物が人や試合球に当たった、または当たったであろう境界線上の地点から行われる直接フリーキックでプレーは再開される。
反則を犯した競技者自身のペナルティーエリア内であった場合、ペナルティーキックでプレーは再開される。この位置がピッチ外の場合、フリーキックは境界線上の最も近い地点で行われる。
最も近い境界線の位置が反則を犯した競技者のペナルティーエリア内のゴールライン上のどこかで あれば、ペナルティーキックが与えられる。
交代要員、退場となった競技者、一時的にピッチ外にいた競技者またはチーム役員が、ピッチ内に物を投げつけ、あるいは、蹴り込んで、それがプレー、相手競技者または審判員を妨害した場合、物がプレーを妨害した、あるいは、相手競技者、審判員またはボ ールに当たった、または、それらに当たったであろう場所から行われる直接フリーキック(または、反則を犯した競技者のペナルティーエリア内であれば、ペナルティーキック)でプレーは再開される。
第13条 フリーキック
1. フリーキックの種類
直接および間接フリーキックは、競技者、交代要員、退場で退いた競技者、またはチーム役員が反則を犯したときに相手チームに与えられる。
直接および間接フリーキックが行われるとき、主審・第2審判のいずれかが5秒のカウントを示さなければならない。
間接フリーキックのシグナル
主審・第2審判は、片腕を頭上に上げて間接フリーキックであることを示し、キックが行われ、ボールが他の競技者に触れる、または、アウトオブプレーになるまで、このシグナルを続ける。
片手を上げてフリーキックが間接であることを示すのを主審・第2審判の2人またはそのいずれかが怠ったが、ボールが蹴られて直接ゴールに入った場合、間接フリーキックは再び行われなければならない。
ボールがゴールに入る
・直接フリーキックが行われ、ボールが相手競技者のゴールに直接入った場合、得点となる。
・間接フリーキックが行われ、ボールが相手競技者のゴールに直接入った場合、相手競 技者にゴールクリアランスが与えられる(間接フリーキックのシグナルが主審・第2審判の2人またはそのいずれかによって示されなかった場合を除く)
・直接または間接フリーキックが行われ、キッカー自身のゴールに直接入った場合、相手競技者にコーナーキックが与えられる。
2. 進め方
すべてのフリーキックは、次により行われなければならない
1) 5秒以内に行う
2) 反則の起きた場所から行う。ただし、次の場合を除く
①チームのペナルティーエリア内で守備側チームが行う直接フリーキックは、ペナルティーエリアのどこからでも行える。
②守備側チームが自分たちのペナルティーエリア内で犯した反則、もしくはボールが守備 側チームのペナルティーエリア内にあってプレーが止められたときに適用される反則により与えられる間接フリーキックは、反則が犯された、またはタッチラインに平行な仮想のラインでボールがあった場所から最も近いペナルティーエリアのライン上の地点から行われる。
競技者が承認なくピッチに入る、再び入る、またはピッチから離れたことによる反則に対して与えられるフリーキックは、プレーが停止したときにボールがあった位置から行われる。
ただし、プレーがペナルティーエリア内で止まった場合を除く。
この場合、フリーキックは、タッチラインに平行な仮想のラインでボールがあった場所から最も近いペナルティーエリアのライン上の地点から行われる。しかしながら、競技者がピッチの外で反則を犯した場合、プレーは停止され、フリーキックは反則が起きた場所から最も近い境界線上で行われる。
この反則が直接フリーキックとなるものであり、最も近い境界線の地点が反則を犯した競技者のペナルティーエリアのライン上になる場合は、ペナルティーキックが与えられる。
※上記は、他の条にも適用される。
ボールは、
・静止していなければならず、キッカーは他の競技者がボールに触れるまで、再び触れてはならない。
・蹴られて明らかに動いたときにインプレーとなる。
ボールがインプレーになるまで、すべての相手競技者は
・5m以上ボールから離れなければならない。
・相手のペナルティーエリア内で与えられたフリーキックのときは、ペナルティーエリアの外にいなければならない
2人以上の守備側チームの競技者が「壁」を作ったとき、すべての攻撃側チームの競技者はボールがインプレーになるまで「壁」から1m以上離れていなければならない。
フリーキックは、片足で、または両足で同時に持ち上げる方法でも行うことができる。
フェイントを用いてフリーキックを行うことはソサイチの一部であり、認められる。
競技者がフリーキックを正しく行い、不用意でも、無謀でも、また過剰な力を用いることもなく、意図的にボールを相手に当てて、はね返ったボールを再び自分のものとした 場合、主審・第2審判はプレーを続けさせる。
誤)※守備側競技者が2人以上の壁を作る時には、攻撃側競技者は1m以上離れなければならない
正)※守備側競技者が2人以上の壁を作る時には、攻撃側競技者は1m以上離れなければならない
3. 反則と罰則
フリーキックが行われるとき、相手競技者が規定の距離よりボールの近くにいる場合、 キックは再び行われる。
ただし、アドバンテージが適用できる場合を除く。なお、競技者がフリーキックをすばやく行って、ボールから 5m離れていない相手競技者がボールをインターセプトした場合、主審・第2審判はプレーを続けさせる。
しかしながら、相手競技者が意図的にフリーキックを妨害した場合、その競技者はプレーの再開を遅らせたことで警告されなければならない。
フリーキックが行われるとき、2人以上の守備側チームの競技者が作る「壁」から、攻撃側チームの競技者が1m以上離れていない場合、守備側チームに間接フリーキックが 与えられる。
守備側チームがそのチームのペナルティーエリア内でフリーキックを行うとき、ペナルティーエリアから出る時間がなく相手競技者がそのペナルティーエリアに残っていた場合、主審・第2審判はプレーを続けさせることができる。
フリーキックが行われるときにペナルティーエリア内にいる、または、ボールがインプレーになる前にペナルティーエリアに入った相手競技者が、ボールがインプレーになる 前のボールに触れる、または、挑んだ場合、フリーキックは再び行われる。
ボールがインプレーになって、他の競技者に触れる前に、キッカーが再びボールに触れた場合、間接フリーキックが与えられる。
ただし、キッカーがハンドの反則を犯した場合
・直接フリーキックが与えられる。
・反則がキッカーのペナルティーエリア内で起きた場合、ペナルティーキックが与えられる。
キッカーがゴールキーパーの場合、間接フリーキックが与えられる。
フリーキックが5秒以内に行われなかった場合、キックが行われるはずであった場所からの間接フリーキックが相手チームに与えられる。
ただし、反則がそのチーム自身のペナルティーエリア内で犯された場合を除く。
この場合、間接フリーキックが相手チーム に与えられ、タッチラインに平行な仮想のラインで、反則が犯された場所から最も近い ペナルティーエリアのライン上から行われる。
4. 累積ファウル
1) 累積ファウルは、第12条に特定された直接フリーキックまたはペナルティーキックで罰せられるファウルである。
2) 各ピリオドのそれぞれのチームが犯した累積ファウルは、マッチレポート(公式記録)に記録される。
3) 反則を犯したチームがそれ以前に5つの累積ファウルを犯していない、相手チームが得点を阻止されない、または、決定的な得点の機会が阻止されないならば、主審・第2審判は、アドバンテージを適用しプレーを続けさせることができる。
4) 主審・第2審判がアドバンテージを適用した場合、累積ファウルが犯されたことをボールがアウトオブプレーになったときに所定のシグナルを用いてすぐに第3審判およびマッチオフィシャルに知らせる。
5. 各ピリオド6つ目以降の累積ファウルに与えられるシュートアウト
各ピリオド、それぞれのチームが6つ目の累積ファウルを犯したならば、また、以降すべての累積ファウルに対して、累積ファウル6つ目以降のシュートアウトが与えられる。
しかしながら、6つ目以降の累積ファウルが、反則を行った競技者のペナルティーエリア内で犯された場合、これに代わって、ペナルティーキックが与えられる。
シュートアウトから直接得点することができる。
キッカーと守備側チームのゴールキーパーをのぞく全ての競技者は、シュートアウトが行われるピッチサイドと反対側のシュートアウトラインより後方に、インプレーになるまで留まらなければならない。
進め方
1) ボールは、守備側チームのシュートアウトライン上で静止していなければならない。
2) ゴールポスト、クロスバーおよびゴールネットは、動かされていてはならない。
3) シュートアウトを行う競技者は、明らかに特定されなければならない。
4) 守備側ゴールキーパーは、ボールが蹴られるまで、両ゴールポストの間のゴールライン上にいて、ゴールポスト、クロスバーまたゴールネットに触れていてはならない。
5) キッカーは相手陣内のシュートアウトライン上に、GKはゴールポスト間のゴールライン上に位置し、笛の合図とともにインプレーとなる。GKは前に出てもよい。
6) キッカーとGK以外は、両チームとも反対側のシュートアウトラインに位置し、笛の合図とともにインプレーとなる。
7) 守備側競技者がインプレーとなる前に笛より先にラインを越えて入り、ゴールが決まらなかった場合はやり直しとする。反対に攻撃側が笛より先にラインを越えて入り、ゴールが決まった場合はやり直しとする。
8) 攻撃側は5秒以内にゴールを決めると得点となる。
9) キッカーはパスを出すこともできる。
10) 攻撃が5秒を超えた場合、シュートアウトは終了→GKからのゴールクリアランスで再開
11) 攻撃側のシュートがゴールを外れ、ゴールラインを割る→シュートアウト終了、GKからのゴールクリアランスで再開
12) キッカーを含む攻撃側競技者が反則→シュートアウト終了、反則に応じて懲戒処置を攻撃側競技者に行い、懲戒に応じた守備側チームのフリーキックで再開
13) GKが競技のフィールド外にクリア→シュートアウト終了、相手コーナースローもしくはスローインで再開
14) GKがキャッチした場合→シュートアウトは終了、プレーを続行。攻撃側の5秒制限ルールは解除
15) GKおよび守備側競技者のクリアや触れたボールが味方DFへつながる場合→シュートアウト終了、インプレーとして続行。攻撃側の5秒制限ルールは解除
16) GKおよび守備側競技者のクリアや触れたボールがキッカーもしくは攻撃側FPへ渡る→シュートアウト終了、インプレーとして続行。攻撃側の5秒制限ルールは解除
17) GKがPA内で反則→GKは警告または退場、PKで再開
18) GKがPA外で反則→GKは退場、シュートアウトをやり直し
19) DFがPA内で反則→警告または退場、PKで再開
20) DFがPA外で反則→警告または退場、シュートアウトをやり直し
※シュートアウトラインとは、キックオフ時に相手チームが離れる5mの位置にあるライン
第14条 ペナルティーキック
競技者がペナルティーエリアの中で、または第12条および第13条に規定されるプレーの一環としてピッチ外に出て、直接フリーキックとなる反則を犯した場合、ペナルティーキックが与えられる。
ペナルティーキックから直接得点することができる。
1. 進め方
ボールは、ペナルティーマーク上で静止していなければならず、ゴールポスト、クロスバーおよびゴールネットは、動いていてはならない。
ペナルティーキックを行う競技者は、明らかに特定されなければならない。
守備側ゴールキーパーは、ボールがけられるまで、キッカーに面して、両ゴールポストの間のゴールライン上にいて、ゴールポスト、クロスバーまたゴールネットに触れていてはならない。
キッカーとゴールキーパー以外の競技者は、次のように位置しなければならない
・ピッチの中
・ペナルティーマークから少なくとも5m以上離れる
・ペナルティーマークの後方
・ペナルティーエリアの外
競技者が本条に規定される位置についたのち、主審・第2審判のいずれかが、ペナルティーキックを行うための合図をする。
ペナルティーキックを行う競技者は、ボールを前方にけらなければならない。
ボールが 前方に動くのであれば、バックヒールは認められる。
ボールがけられるとき、守備側ゴールキーパーは、少なくとも片足の一部をゴールラインに触れさせているか、ゴールラインの上に位置させていなければならない。
ボールは、けられて明らかに前方に動いたときインプレーとなる。
他の競技者がボールに触れるまで、キッカーは再びボールをプレーしてはならない。
ぺナルティーキックがピリオド終了直前に与えられたならば、ピリオドはペナルティーキックが完了したときに終了したと考える。
キックは、ボールがインプレーになった後、次のいずれかになったとき、完了したと考える。
・ボールの動きが止まった、またはアウトオブプレーになった
・ボールが、守備側ゴールキーパーを除く、いずれかの競技者(キッカー本人も含む) によってプレーされた
・キッカーまたはキッカーのチームの競技者に反則があり、主審・第2審判がプレーを停止した守備側チームの競技者(ゴールキーパーを含む)が反則を犯し、ペナルティーキックが 失敗した、またはセーブされた場合、ペナルティーキックは再び行われる。
2. 反則と罰則
主審・第2審判がペナルティーキックを行う合図をしたならば、キックは行われなければならない。
キックが行われなかった場合、主審・第2審判は、再びキックを行う合図をする前に懲戒処置をとることができる。
ボールがインプレーになる前に、次のいずれかが起きた場合
●キックを行う競技者またはその味方競技者が反則を犯して
・ボールがゴールに入った場合、キックは再び行われる。
・ボールがゴールに入らなかった場合、主審・第2審判はプレーを停止し、相手チームの間接フリーキックで再開する。
ただし、ボールがゴールに入ったかどうかにかかわらず、次の場合、プレーは停止され、間接フリーキックで再開される
→ペナルティーキックが後方にけられる。
→特定されたキッカーの味方競技者がキックを行う、主審・第2審判はキックを行った競 技者を警告する。
→競技者が助走を完了した後、ボールをけるためにフェイントをする(助走中のフェイントは認められる)、主審・第2審判は、キッカーを警告する。
●守備側ゴールキーパーが反則を犯して、
・ボールがゴールに入った場合、得点が認められる。
・ボールがゴールに入らなかった、またはクロスバーやゴールポストからはね返った場合、ゴールキーパーの反則が明らかにキッカーに影響を与えたときのみ、キックは、再び行われる。
・ボールがゴールキーパーによりゴールに入るのを阻止された場合、キックは、再び行われる。
ゴールキーパーが反則を犯した結果キックが再び行われた場合、その試合において最初の反則については注意が与えられ、それ以降の反則には警告が与えられる。
●守備側ゴールキーパーの味方競技者が反則を犯して、
・ボールがゴールに入った場合、得点が認められる。
・ボールがゴールに入らなかった場合、キックは、再び行われる。
・競技者がより重大な反則(例えば不正なフェイント)を犯した場合を除き、両チームの 競技者が反則を犯した場合、キックは、再び行われる。
・守備側ゴールキーパーとキッカーが同時に反則を犯した場合、キッカーは、警告され、 守備側チームの間接フリーキックでプレーは再開される。
ペナルティーキックが行われようとしたとき、ボールの方向に動きキッカーを妨害した 相手競技者は、5mの最小距離を守っていたとしても、警告されなければならない。
ペナルティーキックが行われたのちに
●他の競技者がボールに触れる前に、キッカーがボールに再び触れる
・間接フリーキックが相手チームに与えられる(ハンドの反則の場合は、直接フリーキック)
●ボールが前方に進行中、外的要因がボールに触れる
・キックは再び行われる。ただし、ボールがゴールに入りそうで、その妨害がゴールキーパーまたは守備側競技者がプレーするのを妨げておらず、(ボールとの接触があっても)ボールがゴールに入った場合、攻撃側チームによる妨害でなければ、得点を認める。
●ボールがゴールキーパー、クロスバー、ゴールポストからピッチ内にはね返ったのち、外的要因がボールに触れる
・主審・第2審判は、プレーを停止する。
・プレーは、外的要因がボールに触れた場所で、ドロップボールにより再開される。
第15条 スローイン
スローインは、グラウンド上または空中でボールの全体がタッチラインを越えたとき、 最後にボールに触れた競技者の相手競技者に与えられる。
スローインから直接得点することはできない。
ボールが相手チームのゴールに入った場合:ゴールクリアランスが与えられる。
ボールが自陣のゴールに入った場合:コーナースローが与えられる。
1. 進め方
ボールを入れるとき、スローワーは
・競技のフィールドに面して立つ。
・両足ともその一部をタッチライン上またはタッチラインの外のグラウンドにつける。
・ボールが競技のフィールドを出た地点から、両手でボールを頭の後方から頭上を通す。
すべての相手競技者は、スローインが行われる場所のタッチライン上の地点から2m(2ヤード)以上離れなければならない。
ボールは、競技のフィールドに入ったときにインプレーとなる。
ボールが競技のフィールドに入る前にグラウンドに触れた場合、同じ地点から同じチームによるスローインが再び行われる。
スローインが正しく行われなかった場合、相手チームがスローインを再び行う。
競技者がスローインを正しく行い、不用意でも、無謀でも、または過剰な力を用いることもなく、意図的にボールを相手競技者に向けて投げて、はね返ったボールを自分のものとした場合、主審・第2審判は、プレーを続けさせる。
スローワーは、他の競技者が触れるまで再びボールに触れてはならない。
2. 反則と罰則
ボールがインプレーになって、他の競技者が触れる前にスローワーがボールに再び触れた場合、間接フリーキックが与えられる。
スローワーがハンドの反則を犯した場合、
・直接フリーキックが与えられる。
・反則がスローワーのペナルティーエリアの中で起きた場合、ペナルティーキックが与えられる。
ただし、スローワーがゴールキーパーだった場合、間接フリーキックが与えられる。
スローワーを不正に惑わせる、または妨げる(スローインが行われる地点から2m以内に近寄ることを含む)相手競技者は、反スポーツ的行為で警告される。スローインが既に行われた場合、間接フリーキックが与えられる。
その他の反則があったならば、相手チームの競技者がスローインを行う。
第16条 ゴールクリアランス
ゴールクリアランスは、ピッチ上または空中にかかわらず、最後に攻撃側競技者が触れたボールの全体がゴールラインを越え、得点とならなかったときに与えられる。
ゴールクリアランスから直接得点することはできない。ボールがゴールクリアランスを行ったゴールキーパーのチームのゴールに直接入った場合、相手競技者にコーナースローが与えられる。ゴールクリアランスを行わなかったチームのゴールに直接入った場合、 行わなかったチームにゴールクリアランスが与えられる。
1. 進め方
・ボールは、ペナルティーエリアの任意の地点から守備側チームのゴールキーパーによって投げられる、または、リリースされる。
・ボールは、投げられる、または、リリースされて明らかに動いたときにインプレーとなる。チームがボールをインプレーにする用意が出来てから、または主審・第2審判がインプレーにする用意ができたことを合図してから、5秒以内にボールをインプレーにしなければならない。
・相手競技者は、ボールがインプレーになるまで、ペナルティーエリアの外にいる。
2. 反則と罰則
ボールがインプレーになって、他の競技者が触れる前にゴールクリアランスを行ったゴールキーパーがボールに再び触れた場合、間接フリーキックが与えられる。
ゴールキーパーがハンドの反則を犯した場合
・直接フリーキックが与えられる。
・反則がゴールキーパーのペナルティーエリアの中で起きた場合、間接フリーキックが与えられる。
ゴールクリアランスが行われるとき、相手競技者がペナルティーエリアから出る時間がなく残っていた場合、主審・第2審判はプレーを続けさせることができる。
ペナルティーエリア内に残っている、または、ボールがインプレーになる前にペナルティーエリアに入った相手競技者が、ボールがインプレーになる前にボールに触れる、または、挑む場合、ゴールクリアランスは再び行われる。
ボールがインプレーになる前に、競技者がペナルティーエリアに入ってファウルした場合、または相手競技者によりファウルされた場合、ゴールクリアランスは再び行われ、 反則を犯した競技者は、その反則により警告または退場が命じられることがある。
ゴールクリアランスが5秒以内に行われなかった場合、関節フリーキックが相手チームに与えられる。
その他の反則があったのならば、ゴールクリアランスは再び行われる。
第17条 コーナースロー
コーナースローは、ピッチ上または空中にかかわらず、最後に守備側競技者が触れたボールの全体がゴールラインを越え、得点とならなかったときに与えられる。
コーナースローから直接得点することはできない。
ボールがゴールに直接入った場合、相手競技者にゴールクリアランスが与えられる。
1. 進め方
・ゴールラインを越えた地点にもっとも近い方のコーナーで、スローワーはそれぞれの足をゴールラインとタッチラインの外に位置し、コーナーを跨いでいなければならない。
・チームがコーナースローの準備が出来てから、または、チームが準備できたと主審・第2審判が合図してから、5秒以内にボールをインプレーにしなければならない。
・ボールは、投げられたときにインプレーとなる。相手競技者は、ボールがインプレーになるまで、コーナーから2m以上離れていなければならない。
・インプレーにする際、両足はピッチに接していなければならない。
2. 反則と罰則
ボールがインプレーになって、他の競技者が触れる前にキッカーがボールに再び触れた場合、相手チームに間接フリーキックが与えられる。
スローワーがハンドの反則を犯した場合
・直接フリーキックが与えられる。
・反則がキッカーのペナルティーエリアの中で起きた場合ペナルティーキックが与えられる
競技者がコーナースローを正しく行い、不用意でも、無謀でも、また過剰な力を用いることもなく、意図的にボールを相手に当てて、はね返ったボールを再び自分のものとした場合、主審・第2審判はプレーを続けさせることができる。
コーナースローを行うチームがその他の反則をしたならば、守備側チームにゴールクリアランスが与えられる。守備側チームがその他の反則をしたならば、コーナースローが再び行われる。
足の位置に注意しましょう(ラインを完全に超えてはいけない)
その他
1. 例外について
本競技規則に定められていない事象が発生した場合、IFABサッカー・フットサル競技規則にならい適用するものとする。またその裁定に対し主催連盟の判断により対応を決定するものとする。
2. シュートアウトの進め方
1. 試合時間内シュートアウト
1) キッカーは相手陣内のシュートアウトライン上に、GKはゴールポスト間のゴールライン上に位置し、笛の合図とともにインプレーとなり、5秒間が計測される。このときGKは前に出てもよい。
2) キッカーと守備側GK以外は、両チームとも反対側のシュートアウトラインより後ろに位置し、笛の合図とともにインプレーとなる。
3) 守備側競技者がインプレーとなる前に笛より先にラインを越えて入り、ゴールが決まらなかった場合はやり直しとする。
4) 反対に攻撃側が笛より先にラインを越えて入り、ゴールが決まった場合はやり直しとする。
5) 攻撃側は5秒以内にゴールを決めると得点となる。
6) キッカーはパスを出すこともできる。
7) 攻撃が5秒を超えた場合、シュートアウトは終了→GKからのゴールクリアランスで再開
8) 攻撃側のシュートがゴールを外れ、ゴールラインを割る→シュートアウト終了、GKからのゴールクリアランスで再開
9) キッカーを含む攻撃側競技者が反則→シュートアウト終了、反則に応じて懲戒処置を攻撃側競技者に行い、懲戒に応じた守備側チームのフリーキックで再開
10)GKが競技のフィールド外にクリア→シュートアウト終了、相手コーナースローもしくはスローインで再開
11) GKがキャッチした場合→シュートアウトは終了、プレーを続行。攻撃側の5秒制限ルールは解除
12) GKおよび守備側競技者のクリアや触れたボールが味方DFへつながる場合→シュートアウト終了、インプレーとして続行。攻撃側の5秒制限ルールは解除
13) GKおよび守備側競技者のクリアや触れたボールがキッカーもしくは攻撃側FPへ渡る→シュートアウト終了、インプレーとして続行。攻撃側の5秒制限ルールは解除
14) GKがPA内で反則→GKは警告または退場、PKで再開
15) GKがPA外で反則→GKは退場、シュートアウトをやり直し
16) DFがPA内で反則→警告または退場、PKで再開
17) DFがPA外で反則→警告または退場、シュートアウトをやり直し
2. 試合終了時に同点の場合の勝者を決定するためのシュートアウト
1) 引き分け時は、サドンデス(1人目から)形式のシュートアウトを行う。シュートアウトに勝利した場合には、勝ち時は勝ち点2、負け時は勝ち点1となる。
2) キッカーはシュートアウトが行われる側のシュートアウトライン上(※)に、GKはゴールポスト間のゴールライン上に位置し、笛の合図とともに5秒間の計測が開始される。この合図を持ってスタート。GKは前に出てもよい。
※シュートアウトラインとは、キックオフ時に相手チームが離れる5mの位置にあるライン
3) キッカーと両GK以外は、両チームともシュートアウトが行われるハーフと反対側のハーフのシュートアウトラインに待機する。プレーに関与することはできない。
4) 攻撃側は5秒以内にゴールを決めると、シュートアウト成功となる。
5) 攻撃側が5秒過ぎた場合、シュートアウト失敗となる。
6) 攻撃側のシュートがゴールの枠を外れて、ゴールラインを割る→攻撃側のシュートアウト失敗
7) キッカーが反則→シュートアウト終了、反則に応じて懲戒処置をキッカーに与える。
8) GKが競技のフィールド外にクリア→攻撃側のシュートアウト失敗
9) GKがキャッチした場合→攻撃側のシュートアウト失敗
10) GKのクリアや触れたボールがキッカーへ渡る→5秒以内までは続行。5秒を過ぎた場合はシュートアウト失敗
11) GKがPA内で反則→GKは警告または退場、シュートアウトをやり直し
12) GKがPA外で反則→GKは退場、シュートアウトをやり直し